ささき動物病院

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イヌの臭覚について

愛犬の臭覚について考えます。

おいしそうに見える食べ物もクンクンと匂いをかいで、プイと顔をそむけることを見かけることがあります。臭覚は食べ物を選択する手段なのです。
においは、食べ物を選択する第一歩であり、最大のものです。
臭覚を感じる細胞はジャーマンシェパードの2億個からコッカースパニエルの6700万個まで種差があり、数の多い方に感受性が高いのです。鼻が真っ直ぐなシェパードが、ボクサーのような鼻が短く曲がった犬種より敏感です。シェパードが警察犬で麻薬探知によく活躍するのも理解できます。
毛の色とも関係があり、色の濃い犬種が色の薄い犬種よりも臭覚が鋭い傾向があります。性別ではメスはオスより匂いに敏感です。性周期と性ホルモンに影響し、発情期には特定の匂いに対して敏感になり、避妊すると臭覚はかなり低下します。
年齢によっても臭覚の変化がおこります。成長とともに敏感になり、老化によって最も早く衰えます。これは鼻の粘膜の萎縮と神経組織が衰退することから起こります。

さて、食欲が落ちたり、食事を変えて食べないときはどうしたらよいでしょう?。
まず、試してみることは食事を暖めます。暖めることにより食べ物の匂いが強くなり、食欲を刺激します。好ましい温度はイヌの体温と同じくらいの約38度です。

イヌのワクチンについて2

愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。

レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です