ささき動物病院

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イヌの歯の衛生について

犬の歯の衛生は歯石を取り除くことだけではなく、予防が重要だといえます。歯と歯周囲組織の病気が、口の中に留まらず、全身に重篤な病気を起こす原因となるからです。心臓病、腎不全、肝炎、中枢神経障害、リュウマチ性疾患などが挙げられます。沈着した歯石が病原巣となり、細菌が増殖し血行、リンパを介して全身に移行していき、各臓器、器官に悪い影響を与えるからと想定されます。

このような状態を防ぐ為に、仔犬の頃から、適切な歯の衛生管理を行うことが望まれます。

  1. 歯のブラッシング。犬専用歯ブラシか、水に濡らしたガーゼで歯と歯肉の間の外側を
    丁寧にこすります。週に2回ぐらいとします。
  2. 乳歯による、二重歯の早期抜歯。永久歯の萌出と、乳歯の脱落がうまくなされてない場合、二重歯になりますが、放置してますと、歯垢が沈着し、歯石を形成します。
    また、歯並びも悪くなります。ですから、二重歯であれば、早期に乳歯抜歯をします。
  3. 歯石の除去は、できるだけ、早期におこないます。過度な歯石の沈着は歯周ポケットを拡大させ、歯槽、歯根の動揺と、歯肉炎を招きます。
    治療は、超音波をかけ、水流により除去します。そののち、歯のポリッシングをします。
    歯周ポケットには、特殊な薬剤を注入し、歯肉炎や歯周ポケットの拡大を防ぎます。


歯の衛生には、かかりつけの動物病院とよく相談しましょう。

イヌのワクチンについて2

愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。

レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です