ささき動物病院

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イヌの痴呆について

イヌの痴呆とは、高齢化に伴いいったん獲得した学習および運動機能の著しい低下が始まり、飼育困難になった状態と定義されます。
犬種別では、統計上、痴呆犬の7割以上が柴犬、日本犬系雑種が占められています。症状は、意味もなく夜鳴きをする。とぼとぼ歩き円を描くように旋回運動をする。狭いところに入り込み自分で後退できずに鳴く。飼い主の呼びかけに無反応。よく寝て、無制限に食事をとり、下痢もせず、痩せてくる。このうち、13歳以上で、これらの症状がひとつでも当てはまれば痴呆が疑われます。

愛犬も高齢化が進み、10歳以上の愛犬が多くなってきています。それゆえに、高齢化に伴う弊害も比例して多くなります。そのひとつが痴呆です。
予防としては、偏食を避ける事と、シニア用の食事に切り替えていくことです。偏食は、栄養の偏りにより、痴呆を進行させます。できれば、不飽和脂肪酸を多く含むシニア用の食事を与えると良いでしょう。

不飽和脂肪酸(DHA、EPA)は、作用として、動脈の弾力性保持作用、網膜、神経線維組織の発達、抗炎症作用、血圧低下作用などが挙げられます。少なくとも、6歳以降をシニアと認識して、食事をシニア用に替えていきましょう。また、不飽和脂肪酸のサプリメントもありますので獣医師の処方により活用します。また、痴呆と疑われたときは、かかりつけの獣医師とよく相談しましょう。

イヌのワクチンについて2

愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。

レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です