ワクチン{cat_name}
イヌの出産後について
愛犬の出産後の管理は、母犬に対して静かで清潔な環境を心掛けます。また保温もかかせません。
母犬の要求カロリーは非妊娠と比較して高くなります。1.5倍ほどのカロリー要求になります。授乳中に乳熱(体液中のカルシウムイオンが極端に減少し神経症状が発現すること)や、免疫不全、低血糖をおこすことがあり授乳中は、高カロリー食を与えるべきです。
母乳における初乳は、病気に対する抗体(受動免疫)を多く含み、仔犬はこれを、2〜3ヶ月引き継ぎます。新生児は体温保持を自らすることが難しく、母犬から60分くらい離れただけで、体温低下を促します。38度から2〜3度低下します。母犬との充分な接触が必要です。育児放棄の母犬の対応は、飼主が補助し新生児に、人口乳(免疫サポート等、病院専用の補助乳)を与えます。場合によっては動物病院にて保育器にて離乳まで看護します。
母犬は、新生児を良く舐め清潔にします。これは成犬になったとき、良くブラッシングしたり、なでたりすることにより、愛犬が喜ぶことの要因でもあります。
イヌのワクチンについて2
愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。
レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です