ささき動物病院

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イヌの出産について

愛犬の出産について特徴的なことは、分娩直前に体温が下降することです。
妊娠末期における分娩2日前には平均38.0度。分娩1日前では平均37.8度。
一日を過ぎると平均37.4度と下降します。よって、妊娠末期54日以降、朝、昼、晩と平均体温を測定し、37.5度を下回るようであれば翌日分娩と予測します。

出産に関しては営巣行動(出産をする場所を探す)をおこない、陣痛、陰門の胎胞出現の過程があります。営巣行動も一種の陣痛徴候と考えて良いでしょう。

重要なのは、これらの分娩徴候から第一子が出てくるまでの所要時間であり、個体差があることです。平均は1時間未満です。分娩所要時間は胎児の頭数、胎児の体位、経産犬、未経産犬など、条件により変化します。短いもので30分以内。長いもので2時間以上も要します。ゆえに、超音波やレントゲンにより、頭数や胎児の状況や、妊娠犬の骨盤腔の大きさを確認することは、分娩状況、胎児の健康を予測するうえで重要です。妊娠末期は妊娠診断が必要と思われます。かかりつけの動物病院にて相談しましょう。

イヌのワクチンについて2

愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。

レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です