ささき動物病院

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イヌの妊娠看護について

愛犬の妊娠看護は、主に栄養価に気をつけるべきです。妊娠初期はあまり食欲は増加しませんが、妊娠5週目から出産するまで10%ずつ摂取カロリーを増やします。

1日の必要要求カロリーは体重に対しての目安として約5kgまで400kcal、約10kgまで600kcal、約20kgまで1000kcal、約30kgまで1500kcal、約40kgまで1800kcal、となります。母犬の栄養状態が良好であれば、出産した仔犬は行動力、学習能力が高く、情緒面でも安定していることが、証明されています。

妊娠犬の看護は、禁忌な事柄を知ることが正しい看護といえます。

  1. 妊娠中はつわりで苦しむことがあり、出産陣痛と誤認することがあります。
  2. 妊娠を知りながらワクチン接種をしない。また、妊娠犬の同居犬もしない。
    交配する前に済ませることが必要です。
  3. 必要ない限り、あらゆる薬を与えない。特に交配した事実は、獣医師に確実に伝えます。
  4. 殺虫剤、ペンキ、不凍液など、化学物質から遠ざける。家の改築など、間接に影響を与えます。静かで、清潔な環境が望まれます。
  5. 長い散歩は控えます。
  6. カルシウムのサプリメントは与えない。過剰なカルシウムは胎児の亜鉛やマンガンの吸収阻害が発生して成長阻害を起こします。逆に妊娠犬の、出産後のカルシウム欠乏症の危険性が高まり、出産された仔犬の胃膨張も招きます。また、難産の原因にもなります。

イヌのワクチンについて2

愛犬のワクチンについては、法定伝染病である狂犬病があります。生後90日以降の仔犬から、国内では接種が義務とされています。1957年以降から国内では発生がありません。
しかしながら、海外では年間4〜5万人もの人が命を落としています。公衆衛生上の防疫として、必ず接種する必要があります。
また、イヌ同士のみに感染するウイルスがあります。これらは、母親から受け継ついだ母子免疫が弱くなる頃(2〜3ヶ月ごろから)にワクチンを接種することにより予防します。
死亡率の高いジステンパー(症状:高熱、目やに、嘔吐、下痢)や、パルボ(症状:激しい嘔吐、下痢、下血)などです。他に伝染性肝炎、アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルス、などです。

レプトスピラによる細菌感染は、人に伝染する人畜共通伝染病でもあります。
国内でも近年確認されました。愛犬へのワクチン接種は、狂犬病の接種を原則として行い、イヌ特有の伝染病のワクチンは、飼育環境、行動に応じて種類を選択するのが良いでしょう。
また、ワクチンアレルギーも存在しますので、ワクチン接種後は経過観察が必要です